専心石川面とは

『男鹿のナマハゲ』(ユネスコ無形文化遺産・国指定重要無形民俗文化財)

本山・真山・寒風山の雄峰と日本海に張り出す風光明媚の男鹿半島は、日本書紀にも記されており、蝦夷首長「恩荷(おが)」が、この半島の山岳を自然的神霊地帯としてきたと考えられています。そして、漢の武帝が不老不死の薬草を求めてこの半島に五匹の鬼を遣わしたと言う伝説から、文化年間(一八〇〇年代)より、「ナマハゲ」と称される仮面の異形者たちが怠け者をいましめる奇習行事が、男鹿に伝わっています。

『専心石川面』(登録商標)

伝説を深く信じ、男鹿市在住の初代「故・石川泰行(石川守三)」と二代目「石川千秋」が、秋田の銘木(桐)を素材にして、「のみ」を用いて、異行者(鬼)の面を一心不乱に作り上げました。この面は、無病息災・魔除けの守護神として、日本全国はもとより広くは海外まで伝わっている逸品です。

なまはげ館(株式会社おが地域振興公社)にて、不定期で製作を実演しています。

リンク:なまはげ館

https://namahage.co.jp/namahagekan